「手前味噌(てまえみそ)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「手前味噌(てまえみそ)」の意味とは
手前味噌とは、自分で自分自身を褒める行為のことです。
「自慢」と同義ですが、主に自分のことを控えめにアピールしたい時に用いられます。
一般的な用法として「手前味噌ですが」「手前味噌で恐縮ですが」の2パターンがあります。
例えば、以下のように使われます。
「手前味噌ですが、学生時代にミスキャンパスに選ばれたことがあるんですよ」
「手前味噌で恐縮ですが、この度の成功は今までの地道な努力が功を奏した結果であると考えます。」
このように自分自身で手前味噌であることを自覚し、またそれを相手に断っておくことで、自慢話特有の嫌味な印象が無くなります。
ちょっとした幸福感を味わったことを相手と共有したい時や、自分の功績・成果を控えめにアピールしたい時に、上記のような表現を付け足してみると良いかもしれません。
ちなみに、自慢話をすることを「手前味噌を並べる」と表現することがあります。
例えば、以下のように使われます。
「手前味噌を並べる人間にかぎって、小心者だったりする。」
この場合、自慢話をする人に対して、批判的な文脈で用いられることが多いです。
「手前味噌」を使う時の注意点
しばしば自分が作ったものを誰かに贈る際に、手前味噌を使うことがあります。
例えば「手前味噌ですが、家庭菜園で採れたキュウリが大きく育ちまして、よろしければご賞味ください。」といった具合にです。
ただし、誰かに何かを贈る際に手前味噌を使用する場合は、「自分が(あるいは家族が)作ったもの」であることが前提です。
そのため、他の人からの頂き物をお裾分けする場合などに用いるのは不適切です。
また、手前味噌は控えめに自慢するための表現であり、贈り物の価値を控えめに言うために使うものではありません。
「手前味噌ですが、(菓子など)おひとつどうぞ」
上記のような場合は「つまらないものですが」を使うのが適しています。
他にも「簡単なもの」や「身近なもの」という文脈で、手前味噌を用いるのは避けましょう。
「手前味噌」の語源・由来
手前味噌の「手前」とは、「自分のこと」です。
すなわち、文字の意味としては「自分の味噌(自分で作った味噌)」と解釈されます。
日本では、ほんの一昔前まで各家庭で自家製の味噌を作るのが当たり前でした。
それぞれに味やこだわりが異なり、お互いに分け合ったり、出来栄えを自慢し合ったりしていました。
このことから自分で作ったもののを自分で褒めるたとえとして「手前味噌」という表現が広まったと考えられています。
また、「味噌」は「自慢すべき点」「特筆すべき長所」といった意味合いを持ち合わせています。
例えば、「このPCのミソは、タブレットモードに切り替えられることだ」といった風に表現されることがあります。
このように、自家製の味噌のみならず「自分の自慢すべき点」と普遍的な意味でも理解することができます。
「手前味噌」の例文・用例
手前味噌を使った例文・用例を紹介します。
●経験が浅いうちに手前味噌を並べるなよ。
●自分が手がけた商品に多くの反応を貰えるのは嬉しいです。手前味噌ですけどね。
SNSでの「手前味噌」の使われ方
飾っているガンプラの埃を落として再びピカピカにしました
手前味噌ですが、このバーザムは改造も塗装も上手くいったと思っていて大層気に入っております pic.twitter.com/zRsHv3gq39
— 午前0時 (@_amRage_) January 25, 2022
「担々麺定食」再開?
手前味噌ですが、今回の仕上がりは最高だと思います?✨
濃厚でありながらも意識したのは、甘辛痺旨のバランス。みんなが美味しいと思えるポイント探ってます。
辛さ足らない方は、麻辣油+100円
裏メニューで清湯もできます!スタッフに清湯!あっさり!とお伝え下さい! pic.twitter.com/fK8Ws93so6
— 神保町黒須 (@jimbouchoukuros) February 2, 2022
「手前味噌」の類義語
手前味噌の類義語は、「自画自賛」です。
自画自賛とは、自分で自分を賞賛することです。
「手前味噌」の対義語・反意語
手前味噌の対義語・反意語はありませんでした。