「曖昧模糊(あいまいもこ)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「曖昧模糊」の意味とは
曖昧模糊とは、はっきりせず、あやふやな状態・様子のことです。
「あいまいもこ」と読みます。
「曖昧模糊」の「曖昧」は「不明瞭で不確かな様子」を意味します。
「模糊」もまた「はっきりとせず、ぼんやりとした状態」を指す言葉です。
このように同様な意味を持つ言葉を繋げることで、意味を強調する効果があります。
主に「曖昧模糊な態度」「曖昧模糊とした関係」といったふうに形容詞的な用法で用いられるのが一般的です。
例えば、以下のような感じです。
「曖昧模糊な態度を取ってしまったことで、相手に誤解を与えてしまった」
「友達とも恋人とも言える曖昧模糊な関係が続いている」
「上司の曖昧模糊な指示のおかげで混乱が生じた」
発話の中で用いられるケースは少なく、基本的に小説や論文などの文章の中で表現されることが多いです。
ビジネスや恋愛における「曖昧模糊」のイメージ
一般的に「曖昧模糊」な態度や状態をポジティブに受け取られることは滅多にありません。
とくにビジネスにおいて、曖昧模糊な報告や連絡をしてしまうと、思わぬ混乱を招く場合もあります。
社内だけでなく取引先との商談や契約の際には、なおさら曖昧模糊なコミュニケーションを取ってしまうと、大きなトラブルに発展しかねません。
そのため、基本的に「曖昧模糊な態度」は改めるべきもので、「曖昧模糊な状況」もまた避けなければならないものとして認識されています。
「YES」「NO」のように、なるべく別の解釈を生ませないような明確かつ簡潔な表現を心がけたほうが良いでしょう。
ビジネスだけでなく、恋愛においても「曖昧模糊」はネガティブな印象があります。
例えば片方が、あるいは両方が曖昧模糊な態度を取っているために、友達なのか恋人なのか不明瞭な関係が続いてしまうケースなどです。
一般的に、自分の想いをはっきりと伝える勇気が無かったり、相手を傷つけたくないといった心理に起因します。
とは言え、このような恋愛における曖昧模糊な態度や関係性は、古来より文学や映像、音楽作品で表現されており、多くの人の心を惹きつけている要因の一つでもあります。
「曖昧模糊」の語源
中国の漢語にも「曖昧模糊」という言葉があることから、中国に語源があると推測されます。
ちなみに「曖昧模糊」の「模糊」は仏教用語において時間を表す単位として用いられています。
「曖昧模糊」の英語表現
曖昧模糊を英語で伝える時の英語表現として「ambiguity」が一般的です。
「ambiguity」は「曖昧さ」を指す名詞です。
「ambiguity of language(言葉の曖昧さ)」のように使います。
名詞ではなく形容詞の表現として「vague」「obscure」「ambiguous」等があります。
それぞれ「曖昧な」と直訳されます。
「曖昧模糊」の例文・用例
曖昧模糊を使った例文・用例を紹介します。
●質問しても曖昧模糊な返答しか返ってこなかった。
●お互いの曖昧模糊な関係に、これ以上耐えられそうにない。
SNSでの「曖昧模糊」の使われ方
結局最後は自分が納得出来るかどうかなんだ。別に言葉を濁した訳じゃない。人間は曖昧なものだからさ、その曖昧な人間が定めたものも勿論、曖昧模糊たるものなんだよ。
— ヴァンクール (@Vanckoule_bot) May 18, 2022
twitterで怖いのは曖昧模糊な空間に対して投げたつもりのツイートが、特定の個人に対してピンポイントで投げつけられたと受け取られてしまう場合がある事だよなぁ。その場合はほぼ間違いなく「攻撃」や「中傷」と解釈されてしまうし、そんな意図は無いと言っても信じてもらえない。
— tokoya (@tokoya) May 16, 2022
「曖昧模糊」の類義語
曖昧模糊の類義語は「雲煙模糊(うんえんもこ)」「有耶無耶(うやむや)」です。
雲煙模糊とは、ぼんやりとしていてはっきりしない様子のことです。
有耶無耶とは、あるのかないのか不明瞭な状況や態度のことです。
「曖昧模糊」の対義語・反意語
曖昧模糊の対義語は、「明明白白(めいめいはくはく)」です。
明明白白とは、疑われる点が無いほど、はっきりしている状態のことです。