「他力本願(たりきほんがん)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「他力本願」の意味とは

他力本願(たりきほんがん)とは、仏教で、自己の修行によって悟りを得るのではなく、阿弥陀如来の人々を救済しようという本来の願い(本願)に頼って極楽への往生を遂げること、転じて自己の努力によってではなく、他人の力で事を成し遂げようとすることを表す四字熟語です。
後者の意味は、本来仏教用語として使われていた他力本願の誤用表現が定着したものといわれています。現在は主にこちらの意味で使われています。

「他力本願」の語源

仏教用語では、阿弥陀如来の人々を救済しようという本来の願い(本願)のことを他力と言います。他力、すなわち本願、という2つの言葉が合わさって「他力本願」という言葉が生まれました。他力は他人の力の略だと思われがちですが、本来そのような意味はありません。しかし、誤用表現が定着した今日では、他人に依存することを他力本願と言い、他力は他人の力、というように考えられています。

「他力本願」の英語表現

他力本願を英語で表すと次のような表現になります。

・He always relies [depends] on others.(彼はいつだって他力本願だ)
[出典:ジーニアス和英辞典]

「彼はいつも他人に頼っている」という意味の英文です。

「他力本願」の例文・用例

他力本願

他力本願を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

他力本願を根本とする浄土思想を阿弥陀信仰という。
●彼は基本的に他力本願で、自分からは行動しないタイプだよ。

SNSでの「他力本願」の使われ方

「他力本願」の類義語

他力本願の類義語は、「絶対他力」や「神風主義」です。「絶対他力」とは、救いは人間の自力ではなく、すべて阿弥陀仏の力によるものであることを意味します。「神風主義」とは、自分で何もすることなく、他人の行動に任せきりにすることを意味します。前者は他力本願の本来の意味の類義語で、後者は他力本願が誤用されたときの類義語です。

「他力本願」の対義語・反意語

他力本願の対義語・反意語は「自力作善」です。「自力作善」とは、自分の力で善を成し遂げようとすることを意味します。

四字熟語

Posted by 亜樹南川