「ティアリング」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「ティアリング」の意味とは

ティアリングとは、主にPCゲームで映像の上下がズレてしまう現象のことです。

ティアリングは、ゲームソフトではなくプレイヤーのPCまたはモニターに問題があります。

ただし、PCやモニターの故障とは限らず、両者のスペックのアンバランスによって生じることが多いです。

この記事では、ティアリングの原因と一般的な解決策について説明します。

「ティアリング」の原因

結論から述べると、ティアリングは「PCのフレームレート」と「モニターのリフレッシュレート」の処理速度が異なることで発生します。

まず、フレームレート(fps)とは、PC側が一秒間でモニターに送信できる画像の枚数のことです。

そもそも映像は、パラパラ漫画のように大量の画像を一枚ずつ高速で映し出す技術です。

一秒間でモニターに送信できる枚数が多ければ多いほど、映像は滑らかになります。

フレームレートの単位は「fps」と表記され、例えば「60fps」であれば一秒間に60枚の画像を処理できます。

あくまでフレームレートはPCやPS4などの映像をモニターに送信する「入力装置」側の処理であることに注意です。

一方、PCから送信された画像を受信し、映像として映し出すモニター(出力装置)側の処理も必要です。

この処理能力の目安がリフレッシュレートで、モニターが一秒間に表示できる(切り替えられる)画像の枚数を指します。

単位は「Hz(ヘルツ)」で、例えば「60Hz」であれば1秒間に60枚、画像が切り替わります。

ゲームにおいて、フレームレート、リフレッシュレートともに高ければ高いほど、操作がスムーズになります。

しかし、この両者のスペックが不均衡である時、ティアリングが発生します。

例えば、リフレッシュレートよりもフレームレートが高い場合、モニターが画像を切り替えている途中でPC側から新たな画像が送信されます。

モニターは通常、上から映像を映し出していきますが、上記のような強引な処理が行われると、画面の一部に次の画像を描写してしまう…なんてことが起こり得ます。

これがティアリングと呼ばれる現象であり、すなわち一枚の画像が上下にズレているのではなく、前の画像と後の画像とが同時に映し出されている状態と言えます。

逆に、リフレッシュレートよりもフレームレートが低い場合にも、同様な現象が発生します。

また、2つ以上の複数の画像が同時に映し出されてしまうケースもあります。

「ティアリング」を解決するには

ティアリングを解消する技術として「垂直同期(VSYNC)」が挙げられます。

垂直同期とは、モニター側が次の画像に切り替えるタイミングまで、PC側から送信される画像を映し出さないようにする機能のことです。

しかし、逆にPC側の送信が遅れた場合にスタッタリングと呼ばれる別の不具合が生じてしまう…という難点がありました。

そこでAMDとNVIDIAのビデオカードでは、フレームレートがリフレッシュレートを超えた場合のみ垂直同期を有効にする「AdaptiveVsync」という技術によって、ティアリングとスタッタリングを防ぐ処置が取られました。

昨今では新たに「FreeSync」や「G-Sync」と呼ばれる、リフレッシュレートをフレームレートに適合させる技術が登場し、ティアリングを防ぐ方法として主流になっています。

「ティアリング」の例文・用例

ティアリング

ティアリングを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●戦闘時にティアリングが発生してしまった。
ティアリングがひどすぎるな。

SNSでの「ティアリング」の使われ方

「ティアリング」の類義語

ティアリングの類義語はありませんでした。

「ティアリング」の対義語・反意語

ティアリングの対義語・反意語はありませんでした。