「窯伸び」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-11-05

「窯伸び」の意味とは

窯伸びとは、パン生地をオーブンに入れた際にパンが膨張して大きくなる現象という意味です。「オーブンスプリング」とも呼ばれます。

「窯伸び」の特徴

パン生地には、酵母が発酵の過程で発生させた炭酸ガスが、含まれています。

炭酸ガスは、熱を加えることでどんどん膨張し、その周りにある小麦のグルテン膜を押し広げるため、パンが大きくなります。

「窯伸び」の注意事項

窯伸びは生地の温度や発酵具合、酵母の違いや使うオーブンがガスオーブンか電気オーブンかで変わるという特徴があります。

イースト菌を使ってパンを作る場合、窯伸びは、パン生地が60度に達するまで起こります。
つまり、オーブンに入れた初期段階でパンが膨らむということです。
60度以上になると、イースト菌は死滅してしまうため、窯伸びは起こりません。
しかし、オーブンに入れた後半は、生地のなかにある炭酸ガスが高温になることによって、窯伸びがまったく起こらないわけではなく、少し膨張します。

「窯伸び」しなかった時の対処法

窯伸びをしないとパンがふんわり焼きあがらず、固いパンになってしまいます。
窯伸びさせるためには、次のようなことに注意する必要があります。

①生地をしっかりとこねる。

特に食パンを作る際は、小型のパンを作るとき以上によくこねる必要があります。
グルテンがしっかりと伸びるくらいまでこねましょう。

②パンを丸める時や成形する時にしっかりと生地を張らす。

ゆるく丸めると、焼いたときに少ししかふくらみません。
丸めたり、成形したりするのは、単に形を整えるのではなく、グルテンを強める作業ですので、型に入れる前のパン生地は、特にしっかりと生地を張らすようにしましょう。

③天板も予熱する。

あらかじめオーブンの庫内をあたためる際に、天板も一緒に入れて、あたためます。
冷たい天板の上に置いて焼くと熱が伝わりにくく、ふくらむ前に焼き固まってしまいます。
予熱を高めにしておくことも大切です。

「窯伸び」の例文・用例

窯伸び

窯伸びを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●オーブンでパンを焼き始めたら、早速窯伸びした。
●食パンを焼いたけど、うまく窯伸びしなかった。

SNSでの「窯伸び」の使われ方

「窯伸び」の類義語

窯伸びの類義語はありませんでした。

「窯伸び」の対義語・反意語

窯伸びの対義語・反意語はありませんでした。