「クロニクル」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-04-14

「クロニクル」 の意味

クロニクルとは、歴史上の出来事を発生した順番で最初から記述した文書という意味です。

「クロニクル」の語源

クロニクルの語源は、英語の「chronicle」です。略して「chron.」と表記する場合もあります。

「chronicle」は、「~を年代順に記録する」という意味の動詞です。名詞では、年代記や歴代史、壮大な物語などの意味もあります。

元は、歴史上の出来事が、chronological order(クロノロジカルな順番)で、書物に記載されることに由来します。そこから、年代記や歴代史などをchronicle呼ぶようになりました。

ちなみにchronical の語源はギリシャ語になります。ギリシャ語で、「chrono-(クロノ)」は「時間」という意味です。

ゆえに、クロノグラフは「クロノ(時間)+グラフ(記する)」で、ストップウォッチがついた時計という意味になります。

「クロニクル」の特徴

現代では、文書以外に対してもクロニクルが使用されます。

例えば、CDアルバムのタイトルでクロニクルがつくケースです。この場合、デビューからそのアルバムを出すまでにリリースした曲をまとめたベストアルバムを意味します。

また、ビジネスでクロニクルが使われた場合は、会社の歴史をまとめた年代記、沿革を指して使われます。

「クロニクル」使用上の注意

クロニクルは基本的に、著者の私見を入れませんが、必ずしも事実を記入しているとは限りません。
ときとして、真偽が定かではない神話的な要素が含まれることもあります。

例えば、日本書紀など古くから存在するような歴史書では、歴史の最初の部分において人か神かも定かではないような存在が活躍します。

「クロニクル」の例文・用例

クロニクルを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●会社の創立50周年を記念してクロニクルを作ることになった。
●オランダのクロニクルを読んでいたら、あっという間に時間がすぎていた。

SNSでの「クロニクル」の使われ方

「クロニクル」の類義語

クロニクルの類義語は、「年代記」、「編年史」、「サガ(サーガ)」です。

「年代記」と「編年史」はどちらも、歴史的な出来事や事件を年代順に記述した文書という意味です。そのような書き方を「編年体」といいます。

「サガ(サーガ)」とは、アイスランド語「saga」のことで、史実や英雄伝説を年代記風に記述したものです。必ずしも年代順とは限らず、伝説や空想が含まれることもあります。

「クロニクル」の対義語・反対語

クロニクルの対義語・反対語は「紀伝史」、「レジェンド」です。

「紀伝史」とは、時系列に沿って歴史を記述していくのではなく、特定の人物や出来事というテーマごとにエピソードを紹介するという形式で記述した文書のことです。そのような書き方を紀伝体といいます。

例えば、三国志は、紀伝史に該当します。

「レジェンド」とは、伝説や言い伝えのことです。伝説的人物を指して使用される場合もあります。