「ナックル」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ナックル」の意味とは
ナックルとは、野球の変化球の一種で、ボールの回転数を抑えて不規則に左右に揺れながら沈んでいく投球のことです。「ナックルボール」ともいいます。
「ナックル」の語源
ナックルの語源は英語の「knuckle」で、「指の関節」という意味があります。
ナックルを投げる際に、人差し指、中指、薬指(人によって使わない場合があります)の第一関節を曲げてその部分でボールを握り、指で弾くようにして投げることからこのように呼ばれています。
「ナックル」の仕組み
通常、ピッチャーがキャッチャーに向けて投球する時、ボールに真っ直ぐ回転を与えます。そうすることによって、キャッチャーの方に正確にボールが伸びていくためです。
ナックルの場合はボールには回転が与えられないか、多くて2回転ほどしかしません。
そのため揚力(移動する物体の進行方向に対して垂直にはたらく力)がはたらかないのでボールは下に落ちやすくなり、さらに空気抵抗を大きく受けます。野球のボールには縫い目があるので、その縫い目の違いによって軌道が左右に不規則に変化することになります。
バッターからは、ボールがフラフラと揺れて見えるため捉えにくく、非常に打ちづらい投球であるといえます。
「ナックル」のメリット・デメリット
ナックルのメリットとデメリットをご紹介します。
ナックルのメリット
ナックルの最大のメリットとしては、「変化が不規則なので打たれにくい」ことが挙げられます。変化球には様々な種類が存在しますが、ナックルをマスターできれば投げる度に軌道が変わるため複数の変化球を武器にしているのと同じような状態になります。そのため、ナックルがくるとわかっていても実際にはバッターは非常に打ちにくい状態になるのです。そのためナックルが得意な投手はナックルを投げる頻度が高くなり、「ナックルボーラー」と呼ばれることもあります。
また、通常のストレートを投げる時ほど腕を強く降らないので、肩や肘にかかる負担を減らせるのもメリットのひとつです。
ナックルのデメリット
ナックルはバッターが打ちにくいのと同時に、キャッチャーも捕球ミスを起こしやすいというデメリットがあります。そのため、すでに塁にランナーが出ている場合は、そのことがリスクになる可能性もあります。
また、投げ方が非常に難しいため誰もが習得できるものではなく、ナックルを使いこなせる投手は少数派とされています。
「ナックル」の例文・用例
ナックルを使った例文・用例を紹介します。
●がんばってナックルをマスターするぞ!
●彼のナックルを間近で見れる日が来るなんて…。
SNSでの「ナックル」の使われ方
ドッジボールの時投げる球がナックルボールって言われたからキャッチボールもナックルボールかも
— 七対子のしるばにら (@KDHRikopin717) August 18, 2021
プロ野球の投手も、爪切りはヤスリしかしないって人がいますよね。
ナックルボール投げる人は尚更⚾️ #ファンラジ795— osakacoyote (@osaka500yen) August 14, 2021
「ナックル」の類義語
ナックルの類義語は、「変化球」です。
投手がボールの軌道が変化するように投げる投球の総称で、ナックルもこの一種です。
「ナックル」の対義語・反意語
ナックルの対義語は「ストレート」です。
曲がったり揺れたりせず、真っ直ぐに投げられた投球のことで「直球」とも呼びます。