「三段目」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「三段目」の意味とは

三段目とは、大相撲における力士の階級の一つです。

力士の番付(※)には「幕内」「十両」「幕下」「三段目」「序二段」「序ノ口」の6つの階級があり、そのうち上から4番目にあたります。

(※番付とは、大相撲の順位表のことです)

大相撲の本場所では、基本的に同じ階級の力士同士で試合が行われます。

ちなみに「関取」と呼ばれるのは、上記の階級のうち、幕内・十両の属している力士だけです。

一方、三段目を含む幕下以下の力士は「力士養成員」と呼ばれています。

テレビ中継が行われるのは関取同士の取組に限られ、三段目の取組は基本的に放送されません。

また、他の階級と同様に、各場所における成績によって番付の上下が入れ替わります。

さらに目覚ましい戦績を挙げれば幕下に昇進、逆に惨敗を喫すれば序二段に降格する可能性もあります。

幕下以下の力士養成員の中でも、三段目以上となると活躍次第で関取昇進も視野に入ってくる段階と言えます。

そのため、下位の階級よりも実戦的かつ激しい稽古が行われるようになります。

一方、三段目以上で雪駄を履くことが許されていることから、関取昇進の期待が薄い力士にとって三段目への昇進が目標となる場合もあります。

「三段目」の特徴

通常15日間行われる本場所の中で三段目の力士が相撲を取るのは7番のみです。

基本的に各場所の12日までは2日に1回、13日目以降に最後の試合が行われます。

三段目の定員は2022年3月場所まで200人でしたが、5月場所から180人に削減されました。

各場所の三段目の取組に優勝すると賞金として30万円が贈呈されます。

その他の特徴として前述の雪駄の着用が認められたり、またパソコンやスマホの所持が許されるのも三段目以上が基準とされています。

「三段目」から幕下への昇進条件は?

大相撲の番付では、翌場所での順位を決める基準は必ずしも一定ではないと言われています。

ただし、昨今の傾向として、以下の条件を満たすと三段目から幕下へ昇進する可能性が高いです。

・(10枚目以内の場合)4勝以上
・(25枚目以内の場合)5勝以上
・(50枚目以内の場合)6勝以上
・7勝全勝

※「〇〇枚目」とは各階級における順位のことです。三段目には定員180名が属していますが、東西に二分されるため東西90枚目が最下位です。

「三段目」が話題になった出来事

22年7月にドルフィンズアリーナで行われた大相撲名古屋場所において、新型コロナウイルス対策ガイドライン違反によって6場所出場停止処分を受けていた西三段目22枚目の朝乃山が優勝しました。

本場所13日目となる7月22日に、東67枚目の大青山との試合を制し、7戦全勝の快挙を果たしました。

ちなみに朝乃山のデビューは2016年の春場所で、三段目100枚目各付け出しとして初土俵を踏みました。

「三段目」の例文・用例

三段目

三段目を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●いつか関取になるべく三段目で鍛錬を重ねる。
三段目での成績が振るわず序二段に降格してしまった。

SNSでの「三段目」の使われ方

「三段目」の類義語

三段目の類義語はありませんでした。

「三段目」の対義語・反意語

三段目の対義語・反意語はありませんでした。

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Posted by 杏奈琴湖