「相」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「相」の意味とは

とは、先手・後手ともに同じ戦型ないし囲いを成している状態を表す接頭語です。

例えば、以下のように戦型・囲いの名称の頭に「相」を付けるのが通例です。

・相居飛車
・相振り飛車
・相掛かり
・相矢倉
・相穴熊
・相入玉

将棋では、お互いに同様な陣形を取る場合の戦法なども研究されています。

「相」が付く戦型・囲いの概要

「相」が付く主な戦型・囲いについて基本的な説明をします。

相居飛車

相居飛車とは、先手・後手ともに(それぞれの位置から見て)盤面の右半分に飛車を置く戦型のことです。

先手の飛車が1~4筋、後手が6~9筋に位置している状態は「相居飛車」と見なされます。

相振り飛車

相振り飛車とは、相居飛車の逆の戦型です。

先手・後手ともに(それぞれの位置から見て)盤面の左半分に飛車を置く戦型のことです。

先手の飛車が6~9筋、後手が1~4筋に位置している状態は「相振り飛車」と見なされます。

相掛かり

相掛かりは相居飛車から展開されるバリエーションの一つです。

飛車の位置関係は相居飛車と同じで、先手・後手ともに初期位置から角道(※)を開けずに飛車先(※)を突くことを指します。

(※角道とは、角の利きのことです)

(※飛車先とは、飛車の先にある歩のことです)

初心者同士の対局でよく見られる戦型として知られています。

相矢倉

相矢倉とは、先手・後手ともに矢倉囲いを形成することです。

矢倉囲いを作るための手順は定跡化されており、お互いに相矢倉に至るまでに計24手を消費します。

一般的に以下の手順を経て(先手の場合)相矢倉が成り立ちます。

7六歩、6八銀、6六歩、5六歩、4八銀、5八金右、7八金、6九玉、6七金右、7七銀、7九角、3六歩

相手の手順も含めると計24手かかります。

相穴熊

相穴熊とは、先手・後手ともに穴熊囲いを形成することです。

一般的に以下の手順を経て(先手の場合)穴熊を作ります。

6八飛、4八王、3八王、2八王、1八香、1九王、2八銀、3九金、5八金、4八金、3八金

ちなみに、対局で相穴熊になった時の格言として「相穴熊では角より金」というものがあります。

通常の将棋では、金よりも角のほうが価値が高いと考えられますが、相穴熊の中盤以降においては、金のほうが守備を固めるのに有効だと言われています。

相入玉

相入玉とは、お互いの玉が相手の陣地に侵入している状態のことです。

一般的に、相入玉になった試合は長引きと言われています。

というのも、玉の周囲の駒もまた、相手の陣地に入りやすくなるため、必然的に成り駒が多くなり、お互いの玉の守りが強力になってしまうからです。

そこで、相入玉で勝負が着かなくなった時の処置として、味方の駒の数で勝敗を決めるというルールが定められています。

「相」の例文・用例

相

相を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

掛かりとなり、お互いに飛車先の歩を叩く。
穴熊となり長期戦の様相を呈する。

SNSでの「相」の使われ方

「相」の類義語

相の類義語はありませんでした。

「相」の対義語・反意語

相の対義語・反意語はありませんでした。

将棋用語

Posted by 杏奈琴湖