「棋譜」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「棋譜」の意味とは
棋譜とは、将棋の対局で行われた手を順番に記した記録のことです。
一手ごとに誰がどの駒をどこのマスに指したか(あるいは打ったか)が記号として示されています。
棋譜が読めるようになると、ある対局の最初から最後までを譜面上で再現できます。
ちなみに、将棋だけでなく囲碁やチェス等のボードゲームでも同様な記録が行われることがあります。
「棋譜」の読み方
将棋の棋譜の基本的な読み方を手順を踏んで解説します。
筋と段
譜面上の特定のマスを記号で表すには「筋」と「段」という指標を用います。
対局者の位置から譜面を見た時、縦並びを筋、横並びを段と言います。
表計算ソフトで言うところの「列」が筋、「行」が段と考えるとイメージしやすいかと思います。
筋には譜面の右端から左端にかけて「1~9」の数字で番号が付されています。
また、段には上から下にかけて「一~九」の漢数字で番号が付されています。
そして、筋と段の番号を用いてマスを特定することができます。
例えば、譜面の右端から6マス目、上から4マス目のマスは「6四」と表します。
そして、そのマスに飛車があれば「6四飛」です。
必ず「筋」「段」「駒の種類」の順番に記載(または判別)するようにしてください。
先手か後手か
棋譜では各ターンで先手が指したか、それとも後手が指したのか記号で把握できるようになっています。
一般的に黒塗りの三角形「▲」が先手、枠のみの三角形「△」が後手です。
例えば「▲2六歩」「△2四歩」というふうに表記されます。
形は必ずしも三角形とは限らず、駒の形で表現されている場合もあります。
黒塗りが先手、枠のみが後手、というふうに覚えても良いでしょう。
また、譜面を図として提示する際には、手前(譜面の下側)が先手、向こう側(譜面の上側)が後手と見ます。
そのため、最初の盤面では先手の玉は「▲5九玉」、後手は「△5一玉」です。
どっちの金か
将棋では金や銀など、最初の段階で左右の両翼に配置されている駒があります。
しかし、これらの駒の動きを棋譜として記号化すると混乱する場面が生じます。
例えば、最初の盤面から先手が「5八金」と指した場合、元々「4九」にあった金なのか、それとも「6九」にあった金なのか、棋譜で判別できません。
そこで「4九金」を右の金、「6九金」を左の金とみなし、右の金を指した場合は「▲5八金右」、左の場合は「▲5八金左」と表記します。
成ったか成らなかったか
将棋では歩や銀など相手の陣地に移動すると「成る」ことができる駒があります。
成るか成らないかはプレイヤーが自由に選択できるため、譜面では指した駒が「成った駒」なのか「成らなかった駒」なのか判別できるように工夫されています。
例えば、銀が成った場合「▲3三成銀」、成らなかった場合は「▲3三不成銀」です。
ただし、飛車と角は特別で、成った場合には「▲3三龍」「▲3三馬」と表記します。
(※龍は飛車、馬は角の成り駒です)
持ち駒を打つとき
持ち駒を盤面に打つ場合は、通常の記法で問題ありません。
例えば、先手が「4五」に銀を打ちたい場合は「▲4五銀」です。
ただし、打ちたい持ち駒と同じ駒が盤面に存在し、なおかつ打ちたい場所に移動できる場合は、棋譜で判別できるようにしなければなりません。
このような場合は「▲4五銀打」というふうに最後に「打」を付ける決まりになっています。
「棋譜」の例文・用例
棋譜を使った例文・用例を紹介します。
●名人戦の棋譜を研究する。
●名勝負の棋譜を再現してみる。
SNSでの「棋譜」の使われ方
棋譜を見ていて、ほーとかへーとか感嘆詞を言っている箇所が、自分の感性だと思う。
— アビさん@将棋 (@abizokuken) January 12, 2023
第81期順位戦A級7回戦
先手 佐藤康光九段
後手 佐藤天彦九段
複雑な分岐が多く、非常に興味深い棋譜に感じたので、個人的に深く分析したい。— Pooh-Suke☺︎ (@Pu_Suke_one) January 12, 2023
「棋譜」の類義語
棋譜の類義語はありませんでした。
「棋譜」の対義語・反意語
棋譜の対義語・反意語はありませんでした。