「合い利かず」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-07-05

「合い利かず」の意味とは

合い利かずとは、将棋において、1マス以上離れた場所から相手が王手をかけてきた時に、その相手の駒と自分の玉将の間に他の駒を持ってきても王手を阻止することができない、もしくは持ってくる駒がない状態のことです。

「合い利かず」の語源

「合い利かず」という言葉は、将棋用語の「合い駒」「移動合い」で使われている「合い」という言葉と、「〜できない」という意味の「利かず」という言葉を組み合わせてできました。

相手が飛車、龍王、角行、龍馬、香車のうちのいずれかを使って、1マス以上離れた場所から王手をかけてきた、つまり次の一手で自分の玉将が取られてしまう状態にしてきたとしましょう。王手を阻止するためには、その相手の駒と自分の玉将の間に自分の持ち駒を置く必要があります。このような方法で王手を阻止することや、それに使われる持ち駒のことを「合い駒」と呼びます。

他の王手を阻止する方法としては、盤上にもともとある駒を移動させて、王手をかけてきた相手の駒と自分の玉将の間に持ってくる、というものもあります。このようなやり方で王手を阻止することは「移動合い」と呼んでいます。

合い駒や移動合いによって相手の王手を阻止できる場合を「合いが利く」といい、合い駒や移動合ができないか、したとしても王手を阻止できない場合を「合いが利かない」といいます。この「合いが利かない」を一つの単語にまとめたものが「合い利かず」なのです。

「合い利かず」のマナー

対局において合い利かずの状態になってしまっても、将棋のルール上は問題ありません。しかし、マナーとしては、合い利かずになってしまうことが分かった時点で負けを認めて対局を終えるべき、といわれています。

また、詰将棋の場合は、合い利かずになることが分かっていて駒を動かす「無駄合い」をすることはできません。

「合い利かず」の例文・用例

合い利かず

合い利かずを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

合い利かずが成立するので、この問題は3手詰めだと思います。
●ここに飛車を打たれると合い利かずの状態になり、投了となってしまう。

SNSでの「合い利かず」の使われ方

「合い利かず」の類義語

合い利かずの類義語は「合い駒利かず」です。1マス以上離れた場所から相手が王手をかけてきた場合に、合い駒を使えない、もしくは合い駒を使っても王手を阻止できない状態のことをいいます。

また、一単語ではありませんが「合い」と「利かず」を分けて「合いが利かない」という言い回しをすることもあります。

「合い利かず」の対義語・反意語

合い利かずの対義語はありませんでした。「合い利かず」から否定の「ず」を取ることで、反対の意味を持つ「合い利く」になりますが、一般的に「合い利く」という言い方はしません。

しかし、「合い」と「利く」を分けて「合いが利く」という言い回しをすることは多いです。