「動揺性歩行」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「動揺性歩行」の意味とは
動揺性歩行とは、腰の筋力低下による、上半身がのけぞったり腰が左右に揺れたりする歩行障害です。
「動揺性歩行」の特徴
全身の様々な疾患などによって歩行に何かしらの支障が出ることを「歩行障害」といい、筋肉や骨の損傷によるものもあれば、脳や神経への障害の影響を受けて生じるものもあります。
「動揺性歩行」もそのひとつで、腰を前方に、おしりを後方に突き出し、腰を左右に振りながら歩くという特徴があります。また、一度しゃがむと立ち上がるのが困難になります。
「動揺性歩行」の原因
動揺性歩行は、腰帯筋(ようたいきん)や大腿筋(だいたいきん)といった下半身の支えとして重要な部分の筋力が低下して生じる歩行障害です。
この筋力低下の原因となる疾患としては、「進行性筋ジストロフィー」や「多発筋炎」などが挙げられます。
進行性筋ジストロフィーとは、遺伝的な原因によって筋肉が徐々に破壊されていく病気です。また、多発筋炎とは免疫の異常などによって体幹や四肢、咽頭などの筋力が低下していく炎症性の病気です。
このように動揺性歩行は、疾患による筋力低下が原因となって起こる歩行障害となっています。
筋力が正常な場合は片足で立っても体幹や骨盤が大きく傾くことなく保っていられますが、疾患によって腰部の筋力が低下すると、歩行時に繰り返される片足立ちの際に骨盤を保っていられず、バランスをとるために体幹を揺らしながら歩くことになります。
「動揺性歩行」の例文・用例
動揺性歩行を使った例文・用例を紹介します。
●この疾患だと、動揺性歩行が見られるようになるかと思います。
●中臀筋の筋力低下による動揺性歩行ですね。
SNSでの「動揺性歩行」の使われ方
【筋ジスの経過】
〈筋萎縮〉
下肢近位筋
→上肢近位筋
→上下肢遠位筋
→体幹・呼吸筋・脊柱側弯〈年齢経過〉
3〜6歳:動揺性歩行、Gowers徴候
10歳:車椅子
15歳:臥床
20歳:呼吸不全や心不全により死亡 pic.twitter.com/bjBF7wwdWL— 加藤 慶紀 (@pts4x2) February 11, 2016
じゃあ歩行障害を1人ずつ実演してみようかと先生に言われたので春ひさぎの真似をしたら、動揺性歩行って1番再現が難しいのに上手いね!って褒められた。ありがとう春ひさぎ
— は る (@not_only_night_) April 8, 2021
「動揺性歩行」の類義語
動揺性歩行の類義語は「あひる歩行」です。
腰部や体幹が左右に揺れる様子をあひるに例えて、このように呼ばれることがあります。
「動揺性歩行」の対義語・反意語
動揺性歩行の対義語・反意語はありませんでした。