「ワンド」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ワンド」の意味とは
ワンドとは、河川における地形の一種で、河川構造物に囲まれている池のような地形のことです。
漢字では「湾処」と表記します。
釣り用語では、河川だけでなく海、湖、沼、池にある入り江状の地形全般を指します。
水流が穏やかなため魚の安定した住処となりやすく、好釣果を期待できるポイントの一つです。
また、魚の産卵や稚魚の成長にとっても最適な環境だと言われています。
「ワンド」の語源
ワンドの語源は諸説あります。
一つは「岸にある沼」という意味のアイヌ語「ワンド」を由来とする説です。
また、明治時代の全国の大型治水工事に関わったオランダ人のヨハネス・デレーケが、計画書に「堤を伸ばして水深を一定にし、水を補足する」の意味で記載した「ワンダム」という用語を語源とする説です。
この説では「ワンダム」が「わんど」という風になまったのではないかと考えられています。
ちなみに、兵庫県の加古川にある水位調整値が「わんど」と呼ばれていた経緯があり、この呼称が普及したという説もあります。
「ワンド」で狙える魚は?
ワンドで狙える代表的な魚は「ブラックバス」です。
基本的に水深が浅く、水の流れが穏やかなワンドは、ブラックバスのスポーニングエリア(産卵場所)として絶好の環境と言われています。
おおよそ4月から5月にかけて、ブラックバスが産卵場所を探しにワンドに入ってきます。
この時期を狙えば、まるまると大きなメスのブラックバスを釣りあげることも可能です。
また、特に朝まずめや夕まずめ(※)はブラックバスが餌を求めにワンドにやって来ます。
(※「まずめ」とは、日の出・日の入の前後のことで、それぞれ「朝まずめ」「夕まずめ」と呼びます)
ブラックバスの餌となる魚もまたワンドの環境を好むからです。
このように好釣果を期待できる環境であり、基本的にどのようなルアーでも釣れるため、とりわけ初心者に推奨されるエリアの一つです。
「ワンド」と「シャロー」の違い
「ワンド」と間違えやすい用語として「シャロー」があります。
釣り用語で「ワンド」は入り江状の地形を指しますが、「シャロー」は水深が浅いところを意味します。
すなわち、ワンドは地形の一種であり、シャローは水深の程度のことです。
基本的にワンドの水深は浅いことが多く「ワンド=シャロー」という誤った認識を持たれやすいです。
ちなみにシャローのほかに水深を表す用語として「ディープ(水深が深いところ)」や「ボトム(底)」などがあります。
「ワンド」の例文・用例
ワンドを使った例文・用例を紹介します。
●ブラックバスを狙いにワンドでルアーを投げる。
●ワンドは初心者のアングラーにおすすめのエリアです。
SNSでの「ワンド」の使われ方
利用者の多い歩道、ワンドのあたりは日頃からキレイにして下さってる印象でしたが、あまり人通りの無い本流に出てみるとゴミ沢山。
釣り人が水辺のために出来ること、まだまだ沢山あるなと思います。頑張りましょう! pic.twitter.com/cQHFeej9Eo— KIMKEN®(Kenta Kimura) (@kentakimura5727) November 10, 2019
今日は、札野ワンドから釣りしてきます。 pic.twitter.com/s4NO7Qc5gP
— 釣り好き (@901Ef65) March 14, 2019
「ワンド」の類義語
ワンドの類義語は、「入り江」です。
入り江とは、海岸線において浸食作用によって陸地側にえぐれている地形のことです。
「ワンド」の対義語・反意語
ワンドの対義語・反意語はありませんでした。