「猛虎弁」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2022-08-18

「猛虎弁」の意味とは

猛虎弁とは、本来の関西弁とは異なる似非関西弁のことです。
通常の関西弁と比較して、やや不自然さがある点が特徴です。

不自然さがある「猛虎弁」の使用例

たとえば、「最高やで!」、「間違ってるやで。」、「飯食ってきたやで。」のように語尾にやたらと「やで」を付け足したり、「それは違うだろ。○○やで。」のように標準語と関西弁が混じってしまったりする言葉の総称をこのように呼んでいます。現在ではネット中に広まっている言葉ですが、『なんJ(なんでも実況J)』以外のコミュニティで使うと浮くこともあるので注意しましょう。

「猛虎弁」の語源

「猛虎弁」の「猛虎」とは「阪神タイガース」を指します。これは「○○から猛虎魂を感じる」というコメントが発祥といわれています。
ネット掲示板の『なんJ(なんでも実況Jの略)』で阪神ファンが阪神タイガースのことを実況する際に、地元関西弁のコメントで占められていたことに由来しています。
阪神ファンが使う関西弁を他球団が真似をし、無理矢理関西弁を使おうとしたために、標準語と関西弁が微妙にミックスされ、似非関西弁である猛虎弁が誕生し、なんJ内の標準語になるまで広まっていったといわれています。

猛虎弁の文化的背景

猛虎弁は、阪神タイガースファンや大阪を中心とした関西地域の文化と深く関わっています。

特に、元阪神タイガースの選手・優勝監督の岡田彰布がインタビューなどで話していたユーモラスな大阪弁が、猛虎弁のルーツになったともいわれています。
彼の話す大阪弁は「どん語」といわれ、これをベースとする適当な関西弁が「猛虎弁」と認識されるようになりました。

猛虎弁と地域文化

猛虎弁の普及には、地域文化との密接な関連があります。

関西地方、特に大阪は、独自のユーモアや言葉遣いで知られており、これが猛虎弁の形成に影響を与えています。また、阪神タイガースのファン文化としても、猛虎弁は重要な役割を果たしています。

猛虎弁の影響と受容

猛虎弁は、日本国内だけでなく、日本文化や言葉に興味を持つ海外のファンにも注目されています。

このユニークな言葉遣いは、日本の地域文化の多様性を示す一例として、言語学や文化研究の分野で関心を集めることがあります。

「猛虎弁」の例文・用例

猛虎弁

猛虎弁を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●今の会話猛虎弁だから、生粋の関西人の前では言い方に気をつけた方が良いよ。
●大阪の大学に進学したから関西弁使いこなせてるつもりになってたんだけど、もしかしたら私のしゃべってるのって猛虎弁なのかもしれない。

SNSでの「猛虎弁」の使われ方

「猛虎弁」の類義語

猛虎弁の類義語はありませんでした。

「猛虎弁」の対義語・反意語

猛虎弁の対義語・反意語は「関西弁」、「標準語」です。「関西弁」は京都・大阪を中心に、広く近畿地方で話されている方言のことです。「標準語」は一国の公用文や教育・放送などで用いる規範としての言語のことです。