「大胆不敵(だいたんふてき)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「大胆不敵(だいたんふてき)」の意味とは

大胆不敵とは、度胸があって何事にも恐れないことを意味する四字熟語です。

「だいたんふてき」と読みます。

「大胆不敵」の「大胆」は「肝が据わっていること」、「不敵」は「敵を敵とも思わないさま」をそれぞれ意味します。

主に決断力や行動力のある人を肯定的に評価をする際に用いられます。

例えば、以下のような感じです。

「巨大な権力に対して、彼は大胆不敵に立ち向かった」
「プロジェクトリーダーの大胆不敵な決断に、一同が奮い立った。」

一方、以下のように、向こう見ずな行動を取る人を批判する場合にも用いられます。

「彼の大胆不敵な態度は、周囲の不興を買った」
「大胆不敵な政策は、かえって社会に混乱を招いた」

「大胆不敵」の英語表現

大胆不敵を英語で伝える際には、以下の3つの表現が一般的です。

・fearless
・daring
・in-your-face

「fearless」の「fear」とは「恐れ」のことです。

「恐れ」が「より少ない(less)」ため「恐れ知らず(大胆不敵)」と訳すことができます。

「fearless(大胆不敵な)」は形容詞ですが、「fearlessly(大胆不敵に)」という副詞もあります。

「daring」は「大胆な」「向こう見ずな」という意味の形容詞、または名詞です。

また「押しの強い」という意味の「in-your-face」もまた、「大胆不敵」の訳語として用いることができます。

「大胆不敵」が用いられている文学作品

文学作品での「大胆不敵」の使われ方を見てみましょう。

日本近代文学を代表する小説家、幸田露伴は『いさなとり』の一節で「大胆不敵」を以下のように用いてます。

「壱岐を当に騒がず急がず漕ぎ行きしは大胆不敵の男なり。」

また、井伏鱒二の『駅前旅館』にも「大胆不敵」を含む文章を見つけることができます。

「大胆不敵に規律を破るほどの学生なら、その団体の風儀の悪いところを煮詰めたような澱おりを持っている」

「大胆不敵」が用いられている音楽作品

「大胆不敵」は音楽作品の歌詞の中にも用いられています。

例えば、2011年に黒うさP氏によって作詞作曲された『千本桜 feat.初音ミク』の中に、以下の一節があります。

「大胆不敵にハイカラ革命 磊々落々 反戦国家」

音声合成技術いわゆる「ボーカロイド」を用いた楽曲で、カラオケランキングで上位を占める等のヒットを遂げました。

「大胆不敵」が用いられている映像作品

「大胆不敵」を冠している映像作品として『ダバング 大胆不敵』を挙げることができます。

インドで2010年に公開されたアクションコメディ映画です。

興行収入として21億9000万ルピーを記録し、同年におけるボリウッド(※)の興行成績第一位に輝きました。

(※ボリウッドとは、インド・ムンバイにおけるインド映画産業全般を指す俗称です)

「大胆不敵」の例文・用例

大胆不敵

大胆不敵を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

大胆不敵で物怖じしない振る舞いに感銘を受けた。
大胆不敵な実行力に支持率が上昇する。

SNSでの「大胆不敵」の使われ方

「大胆不敵」の類義語

大胆不敵の類義語は、「豪放磊落(ごうほうらいらく)」です。

豪放磊落とは、小さなことにこだわらずに広い心と度量があることです。

「大胆不敵」の対義語・反意語

大胆不敵の対義語は、「小心翼々(しょうしんよくよく)」です。

小心翼々とは、気弱でびくびくしている様子のことです。

四字熟語

Posted by 杏奈琴湖