「前進守備」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「前進守備」の意味とは
前進守備とは、野球で内野手を定位置よりもホーム側に寄せて配置するシフトのことです。
野球では、しばしば試合の局面によって戦術的に守備位置を調整する「シフト」が行われることがあります。
前進守備はこのシフトの一種であり、主に3塁走者の本塁生還を防ぐことが目的です。
内野手を定位置よりも内側へ前進させることで、内野ゴロを取ったら即座に本塁を刺せるようにします。
「前進守備」を使うタイミング
前進守備は得点差が小さい中盤または終盤で、3塁にランナーがいる場面において採用されることが多いです。
一方、前進守備はヒットが打たれるリスクを高めるため、1点取られても問題ない場面で使うのはあまり意味がありません。
ちなみに、全ての内野手が前進守備に配置される場合もあれば、戦況を見て一部の内野手のみに限られる場合もあります。
「前進守備」での各ポジションの動き
前進守備に配置される各ポジションの一般的な動き方について説明します。
ファースト
ファーストは、スクイズの恐れがある時は通常よりも手前に前進守備を取ります。
また、3塁走者の状況を見て、送球してもホームインに間に合わないと判断したら、即座に打者をアウトにしましょう。
セカンド
3塁走者が俊足なら通常よりも内側に移動し、すみやかに本塁に送球できるようポジションを調整します。
右打者の場合は弱弱しい打球が飛んでくるケースが多いため、確実に捕球したいところです。
サード
盗塁防止のため投手が投げる前ではベースに待機し、投球と同時に前進守備に切り替えます。
ただし、右打者の場合には強い当たりを打たれた際の臨機応変な対応が求められます。
さらに、3塁走者が足の速い選手でなければ、通常よりもベース側に下がっても良いかもしれません。
また、サード以外にゴロが転がった場合は、3塁走者の動きを他の内野手に知らせる役割もあります。
ショート
2塁~3塁のライン上、またはラインよりやや内側に移動し、他の内野手と同様にゴロが飛んで来たらすみやかに本塁へ送球し、相手の得点を防ぎます。
外野手
外野手にも前進守備が敷かれるケースがあります。
3塁走者のホームインを防ぐことが目的の場合、内野手と外野手の間に落ちるテキサスヒットをカバーできるよう、なるべく間を詰めます。
また、2塁走者がいる状態でヒット性の当たりによる相手の得点を防ぐためにも、外野手の前進守備が採用される場合もあります。
「前進守備」の注意点
前進守備は定位置よりもホーム寄りの陣形なので、必然的に打者との距離が近くなります。
その分、打球に対応できる時間が短くなるため、より機動力の高い対応が求められます。
守備側の各人が捕球はもちろん冷静かつスピーディに状況を把握し、的確な行動を取らないと相手にさらなる得点を許すことになります。
また、内野手の前進守備は安打、外野手の前進守備は長打の確率を高めるため、リスクと表裏一体の戦略とも言えます。
「前進守備」の例文・用例
前進守備を使った例文・用例を紹介します。
●危機的状況を前進守備で打開する。
●前進守備のセカンドが本塁を刺した。
SNSでの「前進守備」の使われ方
後最終戦で気になったのは福田
四球にタイムリーと持ち味を遺憾無く発揮してくれてとても良かったが、外野の超前進守備が気になった(勿論場面のせいもあるが)
今のスタイルだと今後も前進されて厳しくなってくるかも前進守備の頭越すくらいの打球打って欲しいね
この筋肉ならそれが出来るはず! pic.twitter.com/a61hpe16RU— おりっくま (@loth6sm) November 28, 2021
CSの小田のバスターによりヤクルトは極端な前進守備を敷くことが出来なかった。
結果、投手のマクガフが福田のバントを処理してフィルダースチョイス。
あのバスターが日本シリーズの初戦にも勝利をもたらすとは…???
— Sympathy@檻党?? (@Dontforget2014) November 20, 2021
「前進守備」の類義語
前進守備の類義語はありませんでした。
「前進守備」の対義語・反意語
前進守備の対義語・反意語はありませんでした。