「美人薄命」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「美人薄命(びじんはくめい)」の意味とは
美人薄命とは、容姿が美しい女性は、不幸せになりやすいという意味の四字熟語です。
「びじんはくめい」と読みます。
「薄命」は「不幸せ」を意味する言葉で、主に「短命」を指します。
実際、容姿に恵まれながら若くして亡くなった女性に対して用いられることが多いです。
また、短命に限らず、スキャンダルやトラブルに巻き込まれやすい等、美しい人はとかく不幸・不運に見舞われやすいという意味で用いられます。
ただし、あくまで美しい女性に対する偏見に過ぎないため、本人に直接伝えるのは失礼に当たるかもしれません。
とは言え、日常会話で「美人薄命」を言ったり、聞いたりする機会は滅多にないでしょう。
主にゴシップ記事やネット等で、何らかの不幸な出来事を被った美人女優や美人モデルが「美人薄命」と表現されていることがあります。
「美人薄命」の語源
美人薄命の由来は中国北宋時代の文豪、蘇軾の作品『薄命佳人』だと言われています。
『薄命佳人』には、以下の一説があります。
「古(いにしえ)より佳人多くは命(めい)、薄く、門を閉ざし春尽きて楊花(ようか)落つ」
意訳すると「美人の多くは短命で、門を閉じている間に春が過ぎて柳の花も散ってしまうだろう」です。
ちなみに「佳人(かじん)」は「美しい女性」を意味する言葉ですが、当時の中国文化では「容姿の美しさ」だけでなく、知性や教養を兼ね備えた女性を指していました。
「美人薄命」と考えられる有名人
若くして亡くなったことで「美人薄命」と言われた有名人として、例えば以下3名を挙げることができます。
・グレース・ケリー
・ダイアナ妃
・マリリン・モンロー
グレース・ケリーは1929年生まれのアメリカ人女優です。
「クール・ビューティ」と賛美され、女優として成功を収めた彼女でしたが、人気絶頂の最中にモナコ大公レーニエ3世と結婚し、女優業を引退しました。
3人の子供を授かりましたが、82年に運転していた自動車が崖から転落し、翌日亡くなりました。
ダイアナ妃はウェールズ公チャールズ(現イギリス国王)の最初の妃です。
美しい容姿とお洒落なファッションは、生前、日本でも注目の的でした。
チャールズとの間に、ウィリアム王子とヘンリー王子をもうけましたが、1996年に離婚してしまいます。
その翌年の97年8月にダイアナ妃を乗せた車が事故に遭遇し、翌日死亡が伝えられました。
マリリン・モンローは1926年生まれのアメリカ人女優です。
世界的な人気を博し、戦後を代表する映画スターの一人として知られています。
その輝かしいイメージとは裏腹に、精神的に不安定な私生活を送っており、睡眠薬の過剰摂取によって36歳の若さで他界しています。
「美人薄命」の例文・用例
美人薄命を使った例文・用例を紹介します。
●人気絶頂で不祥事を起こすなんて美人薄命ってやつかな。
●不細工な私は美人薄命とは無縁だ。
SNSでの「美人薄命」の使われ方
私みたいな人は寿命が短いよね、このことってなんていう?
美人薄命ね。
— 地学準備室bot (@nakageebot) March 23, 2023
もしかして文字通りなのかな?
美人薄命
美人な人は命が短い(薄い、儚い?)とかなのか??
— こゆき (@busidou_koyuki) March 18, 2023
「美人薄命」の類義語
美人薄命の類義語は、「佳人薄命」です。
佳人薄命は美人薄命と同じ意味です。
「美人薄命」の対義語・反意語
美人薄命の対義語・反意語はありませんでした。