「虚虚実実(きょきょじつじつ)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「虚虚実実」の意味とは
虚虚実実(きょきょじつじつ)とは、互いに守りの堅いところを避け、隙を狙い、戦略を尽くして戦うこと。また、嘘と真を散りばめて、互いの腹の内を探り合うことを表す四字熟語です。
主に、スポーツの試合や重要な商談を控えた場面などで使用されます。
「虚虚実実」の語源
「虚」は守りの弱いところ、「実」は守りの堅いところを意味します。「虚」、「実」のそれぞれを重ねて、意味を強調した言葉です。
虚虚実実は、中国の兵法書『孫子』の中に登場する「実を避けて虚を撃つ」という一節に由来しています。これは、「勝つためには守りが堅い部分を避け、弱い部分を狙うことが重要である」という意味です。
「虚虚実実」の英語表現
虚虚実実を英語で表すと次のような表現になります。
・diamond cut diamond(虚虚実実の戦い)
[出典:Weblio和英辞典]
「虚虚実実」の例文・用例
虚虚実実を使った例文・用例を紹介します。
●今回の商談では虚虚実実の駆け引きがあった。
●勝負の行く末が見えない虚虚実実な試合になってきた。
SNSでの「虚虚実実」の使われ方
虚虚実実の駆け引きですね。
台中戦争が始まったら、日本政府は中国やロシアから仕掛けられる情報戦に対処出来るのでしょうか……。— haru1973 (@gurruttkansai) September 29, 2023
プロレスは虚虚実実だから!
リアルとファンタジー入り混じってるから!海と大地の間のバイストン・ウェルだから!
— 怪傑フナチン丸 (@DAN39092031) September 25, 2023
「虚虚実実」の類義語
虚虚実実の類義語は「手練手管(てれんてくだ)」、「権謀術策(けんぼうじゅっさく)」、「権謀術数(けんぼうじゅっすう)」です。
手練手管は「人を騙して思い通りに操る技術、方法のこと」、権謀術策や権謀術数は「他人を騙し貶める策略のこと」を意味します。いずれも「策略によって目的を達成する」という意味では近いですが、虚虚実実とは違って「人を騙す」ための手段を指すため、ネガティブな意味合いが強い言葉です。
「虚虚実実」の対義語・反意語
虚虚実実の対義語・反意語は「正正堂堂(せいせいどうどう)」です。
正正堂堂は「虚偽を排除して、真実に基づいて勝負すること」を表す言葉です。
また、四字熟語以外では、表裏がなく、ありのままの姿を表す「表裏のない」や「嘘偽りのない」が挙げられます。