「デコイ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「デコイ」の意味とは
デコイとは、囮(おとり)のことです。
英語では「decoy」と表記します。
語源はオランダ語で「de kooi」で「de」は不定冠詞、「kooi」は「囲い」という意味です。
英語圏内に普及したのは17世紀頃と考えられています。
元は集団生活をする鳥を仲間と思わせておびき寄せるために作られた模型を指す言葉でした。
この模型を池に浮かべて鳥が集まったところを、猟犬を放って捕まえることができました。
この手法では、基本的に水鳥を無傷で手に入れることができるため、通常よりも高値で取り引きされたと言われています。
現在はこのような模型はインテリアとして用いられています。
この囮として使われていた模型の名称から転じて、「誘惑物」「おびき寄せる場所」「サクラ」などの意味を持つようになりました。
日本では主に以下のジャンルで用いられることの多い言葉です。
・サッカー
・軍事
・ゲーム
それぞれの意味について説明します。
サッカーにおける「デコイ」
サッカーにおいて「デコイ」は攻撃側の選手による敵を引きつける動きのことです。
オフ・ザ・ボール(※)の選手が相手デイフェンダー(DF)を引きつけることで、相手の陣営にスペースを作り出す役割を持ちます。
(※オフ・ザ・ボールとは、ボールを保有していないことです。)
しばしば「デコイラン」と呼称されることもあります。
前述の「デコイ(decoy)」と「フリーランニング(run)」を組み合わせた造語と考えられます。
軍事における「デコイ」
軍事におけるデコイは、敵に本当の目標と錯覚・誤認させる装備のことです。
主に以下3種類に大別されます。
・使い捨て型
・曳航型
・自由運動型
使い捨て型は、文字通り使い捨てのデコイで最も古典的な手法の一つです。
例えば、兵士に見せかけた人形や、弾道と見せかけるチャフ等が使い捨て型に該当します。
曳航型とは、主に軍用機本体に繋がれたデコイのことで、第二次大戦中では敵の魚雷などに対抗するために実用されています。
自由運動型は、使い捨て型や曳航型と異なり自律的に行動できるデコイを指します。
戦闘機等から発射され、自力で飛翔できるもの(空中発射デコイ)などがあります。
ゲームにおける「デコイ」
ゲームにおける「デコイ」とは、敵の攻撃を引きつけたり、敵チームを錯乱させる役割を持つアイテムや装備のことです。
戦争を題材にしたシューティングゲームでは、前述の「軍事におけるデコイ」がそのまま装備やアイテムとして反映されているケースが多いです。
一方、オンラインゲームの協力プレイでは、敵を引き付けるプレイヤーをデコイと呼称する場合もあり、これはサッカーにおけるデコイに近い役割と言えます。
「デコイ」の例文・用例
デコイを使った例文・用例を紹介します。
●デコイの選手が相手のデフェンスを崩しにかかった。
●相手のデコイによって目標を失った。
SNSでの「デコイ」の使われ方
背番号8. #和田達也[わだ たつや]選手
大阪府出身 164cm 61kg栃木SCから新加入。
積極的にゴール前へ入っていき2得点。他選手の得点場面ではデコイの役割を果たした。
中盤でのせめぎ合いにもフィジカルコンタクトバチバチで立ち向かう。
[2022.5.8 福井県サッカー選手権大会・決勝] pic.twitter.com/y4vN8bol7l
— 福井ユナイテッドFC情報局【聚樂福井】 (@JurakuFukui12) May 12, 2022
サッカーはデコイ(囮の動き)は重要だよな。
相手を引きつけてスペースをつくる動きはチームや戦術において欠かせないけどハードワーク、献身性が求められる。体への負担も半端ないから1シーズンやるのも相当大変。だからフィルミーノ、ミュラーは凄い。
絶対無理だけどアーセナルに欲しいな。 pic.twitter.com/o96hrFUub8— マグロ ?? (@Maguro_1o22) February 17, 2022
「デコイ」の類義語
デコイの類義語はありませんでした。
「デコイ」の対義語・反意語
デコイの対義語・反意語はありませんでした。