「食品ロス」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「食品ロス」の意味とは

食品ロスとは、 まだ食べられるのに廃棄される食品という意味です。

日本では、年間年間600万トン(※)の食品ロスが出されており、国民1人あたりに換算すると、毎日「お茶碗約1杯分(約130g)」が捨てられています。
※農林水産省および環境省「平成30年度推計」

「食品ロス」の原因

食品ロスの原因は大きく以下の3つに分けられます。
1. 直接廃棄(買いすぎ、長持ちしない保存方法などにより、調理されずに廃棄されること)
2. 食べ残し(作りすぎや好き嫌いにより残されること)
3. 過剰除去(調理技術の不足や過度な健康志向によって食べられる部分も除去されること)

「食品ロス」を防ぐ方法

冷蔵庫を整理しておく、買い物前に在庫を確認する、食材が新鮮なうちに調理をする、食材の保存方法の見直しをする、本当に食べられない部分かどうかを調べるなど、一人ひとりの日々の心がけによって、食品ロスを削減することができます。

「食品ロス」という言葉はいつから使われている?

近年ニュースや新聞で多くとりあげられていることから、最近できた言葉のように思われる「食品ロス」ですが、食品ロス問題ジャーナリスト・博士の井出留美氏によると、「食品ロス」という言葉が新聞の紙面に初めて登場したのは1998年でした。

「食品ロス」が注目されている理由

2000年に大手乳業メーカーの食中毒事件が起きて以来、消費者は些細なことでも企業に問い合わせたり返品したりするようになりました。食品メーカーにも厳しい品質管理が求められるようになり、自主回収も相次ぎました。その翌年には農林水産省の食品ロス統計調査が実施されたこともあり、一気に食品ロスへの注目度が高まりました。

現在は、世界人口の約9人に1人が飢餓に苦しんでいる一方、彼らへの食糧援助量の1.4倍もの食品ロスが日本だけで出ているという、食の不均衡問題が生じています。また、大量の食品を廃棄するために大量の資源が使われ、莫大なコストがかかるという環境・経済的な問題もあります。そのため、持続可能な社会を維持するために、食品ロスは世界全体で取り組まなければならない問題として注目され、2015年に採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の中では具体的な指標が定められています。

「食品ロス」の例文・用例

食品ロス

食品ロスを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

食品ロスを削減するには一人一人の努力が大切です。
●にんじんやりんごは皮ごと食べるなど、 食品ロスを減らすために、調理法を見直したいと思います。

SNSでの「食品ロス」の使われ方

「食品ロス」の類義語

食品ロスの類義語は、「フードロス」です。「食品ロス」と同じ意味で使われます。
なお、FAO(国際連合食糧農業機関)の公式サイトでは”Food Loss and Food Waste”という言葉が使われています。海外では「フードロス」というと「損失」というニュアンスが強く、消費者の手に渡る前段階での損失を表しています。そこで、消費者による期限切れや食べ残しによる廃棄は「フードウェイスト」と表して区別しています。ただ、実際にはそれらを分けてデータをとることが難しく、両者をまとめて”Food Loss and Food Waste”と呼んでいます。

「食品ロス」の対義語・反意語

食品ロスの対義語・反意語はありませんでした。