「ソアベ手術」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「ソアベ手術」の意味とは

ソアベ手術とは、ヒルシュスプルング病に対して行う手術で、神経節細胞がない腸管を切除して、神経節細胞がある口側の正常な腸を引き降ろして肛門とつなげる手術という意味です。
残す腸管は内側の粘膜部分のみを切り取り、外側の筋筒部分は残して、正常な腸管を挿入して縫合します。
術後は排便が安定するのに時間を要する場合がありますが、改善まで薬を用いながら経過を見守ります。
合併症が起こるケースは少ないですが、副損傷や出血、腹腔内膿瘍、縫合不全、ガス塞栓症などが起きるケースあることも否めません。
その場合には、適切な説明を行い、処置します。

ヒルシュスプルング病とは

ヒルシュスプルング病とは、生まれつき腸のぜん動運動に関係する「神経節細胞」がないために、重度の便秘となり自力排便が困難になる病気です。
ヒルシュスプルング病の患者は、浣腸などで排便管理を行いますが、これらは結局のところ対症療法でしかなく、根本的に直すことはできません。
自力排便ができないと、栄養障害や腸炎を起こしたり、敗血症のような重い感染症を発症したりすることがあります。
そのためヒルシュスプルング病では、神経節細胞がない部分の腸管を、手術によって切除し、自力排便できるようにする必要があるのです。
ヒルシュスプルング病の術式には、ソアベ手術以外にも、「デュファメル法」や「スウェンソン法」などがあります。
全国的に見ると、骨盤神経叢を傷つけないソアベ手術が多く見られますが、その一方で、ソアベ手術では神経節細胞のない、動かない腸管の筋層を一定範囲残さなければならないというデメリットがあります。

「ソアベ手術」の例文・用例

ソアベ手術を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●近年の研究では、ソアベ手術よりもスウェンソン法の方が良いとされていますが、手術には高い技術が必要です。
ソアベ手術で述語に問題が起きた時には、デュファメル法が使われてきました。

SNSでの「ソアベ手術」の使われ方

「ソアベ手術」の類義語

ソアベ手術の類義語はありませんでした。

「ソアベ手術」の対義語・反意語

ソアベ手術の対義語・反意語はありませんでした。

医療用語

Posted by 伊藤優依