「手根管症候群」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「手根管症候群」の意味とは

手根管症候群とは、正中神経が圧迫されて起こる病気です。
手のしびれによって気づき、形成外科を訪れるきっかけとなります。

「手根管症候群」の原因

手根管症候群は、正中神経が手首にある「手根管」という部分で圧迫されている状態に、手首の運動が加わることで生じます。
特に原因というものがなく、突発性であるとも考えられています。
妊娠、出産期や更年期の女性に多く症状がみられることも一つの特徴です。
また、骨折などのけがの後や、スポーツや仕事などで手を使いすぎている、むくみ、手根管内に腫瘍があるなども原因と考えられています。
妊娠や糖尿病、痛風などホルモンの変化や代謝性の疾患に伴って起きるとも言われています。

「手根管症候群」の症状

手根管症候群の主たる症状は、しびれと痛みで、最初は示指、中指にしびれが現れ、痛みが発生します。
その後最終的には母指(親指)から環指の母指側の3本半の指にしびれが出るようになります。
しびれや痛みは明け方に強くなりますが、手や指を動かすとしびれや痛みは楽になることも多いようです。

「手根管症候群」の診断

手根管症候群の場合、手首の部分を打腱器で叩くと指先に痛みやしびれが生じますが、この状態を「ティネル様サイン陽性」と言います。
他にも、手首を直角に曲げ、手の甲を合わせて1分間以内にしびれや痛みが悪化するかどうかを見ます。
また、筋力低下や筋萎縮、電気を用いた筋電図検査などを行います。
腫瘤が疑われる場合、エコーやMRIなどの検査が必要な場合もあります。

「手根管症候群」の治療

手根管症候群という診断が下りた場合は、消炎鎮痛剤、ビタミンB12などの飲み薬、塗布薬などが処方されます。
また、炎症を抑えるために手根管内腱鞘内注射なども行われることがあります。
難治性のタイプや母指球筋がやせてしまっている場合、腫瘤がある場合などは手術が必要です。
手術では、以前皮膚切開を行っていましたが、現在は内視鏡を用いたり、小さな切開だけで手術が行えるようになりました。

「手根管症候群」の例文・用例

手根管症候群

手根管症候群を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●お母さんの手根管症候群がひどくなってるみたいだから、今日は私が夕飯を作る。
●筆圧強いと手根管症候群になるかなあ?

SNSでの「手根管症候群」の使われ方

「手根管症候群」の類義語

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「手根管症候群」の対義語・反意語

手根管症候群の対義語・反意語はありませんでした。

医療用語

Posted by 伊藤優依