「ドローレ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ドローレ」の意味とは
ドローレとは、悲しみ、苦痛という意味です。
「ドローレ」の語源
ドローレの語源は、イタリア語の「dolore」です。
doloreは日本語に訳すと「痛み、苦痛」という意味になりますが、これは「肉体的な痛み」と「精神的な痛み」の両方の意味を持ちます。
そのため、特に音楽の分野では「悲しみ」や「苦悩」というニュアンスで捉えられます。
この語や、ここから派生した音楽用語は「悲しみや苦痛をともなって演奏する」「演奏によって、悲しみや心の痛み、苦悩を表現する」といった指示になります。
「ドローレ」の使い方
ドローレは、譜面上で単体で使われることはあまりなく「con dolore(コン・ドローレ)」という表記で書かれていることが多いです。
「con」というのはイタリア語の前置詞のひとつで、英語の「with」に近い語です。
名詞につくことで「~で、~とともに、~をもって」という意味になります。
「con dolore」は「dolore=悲しみ」という名詞についているので、「悲しみをもって=悲しそうに」という指を表すことになります。
この「con」は他にも「コン・エレガンツァ(con eleganza)=優雅に」「コン・エスプレァシオーネ(con espressione)」といった音楽用語に使われています。
「ドローレ」の例文・用例
ドローレを使った例文・用例を紹介します。
●ドローレはどういった悲しみを表現すればいいだろう。
●この曲はコン・ドローレで演奏しましょう。
SNSでの「ドローレ」の使われ方
コンドローレとドロローソはどっちがより悲しいの?どなたかお優しい方がいらっしゃれば…。あ、カタカナで書くなと言われるかな。 doloroso と con dolore です。
— Eri ミネソタオーケストラファミリー (@eyemateulmus) April 29, 2013
これはヘンデルのオペラ、Alcinaより「私はこの痛みを信じる – Credete al mio dolore」と言う曲。チェロのオブリガートが先に始まり、その後にソプラノのソロが続く。これのレッスンをしたのだけれど、どうしてもこう言う曲をすごく遅いテンポで、感情豊か過ぎる演奏をしがち。 pic.twitter.com/A8xdMN235a
— Makoto Akatsu (@RedMak63) May 2, 2018
「ドローレ」の類義語
ドローレの類義語は、「ドレンテ(dolente)」「ドロローソ(doloroso)」です。
いずれも「ドローレ」を元にした言葉で、単体で「悲しそうに」という指示を与える演奏記号です。
「ドレンテ」よりも「ドロローソ」の方がより苦痛が強く、これから先も続くような悲しみを表すとされています。
「ドローレ」の対義語・反意語
ドローレの対義語は、「ジョコーソ(giocoso)」です。
こちらは、「楽しそうに、楽しげに」という指示を与える演奏記号です。