「パッショナート」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-06-22

「パッショナート」の意味とは

パッショナートとは、「情熱的に」という意味を表す音楽用語の一つです。

「パッショナート」の語源

燃えるような情熱、熱情を意味する「パッション」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。パッションは英語の「passion」からきていますが、それをイタリア語に変換すると「passione」、さらに形容詞化すると「passionato」になり、それを発音してカタカナにしたものが「パッショナート」です。イタリアでは、音楽用語としてだけでなく一般的にも使われています。

楽譜の譜面には、イタリア語のまま「passionato」と表記されていることがほとんど。形容詞の形をしていて「情熱的な」という意味を持っていますが、音楽用語としては「情熱的に」と副詞のように使われることが多いです。

「パッショナート」の音楽用語としての分類

パッショナートは、音楽用語の中では「発想記号」というものに分類されます。

発想記号とは、作曲者が演奏する人に楽曲の表情やイメージを伝えるためもの。発想記号を入れることで、音符や休符だけでは伝えきれない作曲者の想いや表現方法が細かく丁寧に伝わります。楽譜のはじめに発想記号がある場合はその曲全体の表現方法を示しており、途中に発想記号が出てきたときはその部分の表現方法を示しています。

五線譜のはじめ、左端に「passionato」と書かれている場合は、全体的に情熱的で血気盛んな楽曲なのだと考えられます。また、譜面の途中で「passionato」が出てきたら、その部分を特に情熱を込めて演奏すべきなのが分かりますね。

「パッショナート」が使われている楽曲の例

パッショナートが使われている楽曲の例として、シューマン「謝肉祭 Op.9 – No.6 Florestan」や、同じシリーズの「謝肉祭 Op.9 – No.11 Chiarina」などが挙げられます。

また、シューマンは題名にパッショナートが入った「Presto passionato Op.22」という楽曲も作っています。

「パッショナート」の例文・用例

パッショナート

パッショナートを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●A高校の方が、よりパッショナートで躍動感のある演奏をしていたと思います。
●譜面の至るところにパッショナートと記されたこの作品は、作曲者が激しく情熱的な恋愛をしている最中に作られたもののようだ。

SNSでの「パッショナート」の使われ方

「パッショナート」の類義語

パッショナートの類義語は「アパッショナート」「アッパッショナート」で、イタリア語では「appassionato」と書きます。音楽用語として使われ、パッショナートと同じく「情熱的に、熱意を持って」という意味を持っています。

「パッショナート」の対義語・反意語

パッショナートの対義語は「フレッダメンテ」で、イタリア語で「freddamente」と書きます。「冷ややかに、冷静に」という意味がある音楽用語です。