「世話人」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「世話人」の意味とは

世話人とは、大相撲で競技用具の運搬・管理、そのほか裏方の業務に服務する人のことです。

一部の相撲部屋に所属していますが、日本相撲協会の正規協会員ではなく、あくまで嘱託職員という位置づけがなされています。

世話人の主な仕事は、大きく分けて以下の3つです。

1.競技用具の運搬・管理
2.本場所での裏方業務
3.巡業地における裏方業務

毎年3回行われる地方場所や巡業地での相撲興行における、競技用具の運搬や設営は世話人を中心に行われます。

また本場所では、会場整理はもちろん、支度部屋を取り仕切ったり役員のお世話に従事したりします。

巡業地では、前述の設営業務のかたわら、力士の面会者や手形の依頼に対応しなければなりません。

さらに若者頭の助手を勤める場合もあります。

このように、世話人は相撲興行を催すためには無くてはならない存在です。

「世話人」として採用されるには

世話人はまず相撲経験者でなければ就任できないため、外部の人間がなることはできません。

この点、相撲未経験者でも可能な「行司」や「呼出」とは異なります。

また、相撲経験者の中でも十両・幕下を経験した実績がなければなりません。

※例外的に幕内経験者からも応募していた事例があります

ちなみに現役の世話人の半数が幕下経験者で、幕内経験者はいません。

さらに力士生活を20年近く続けていることを基準としており、人生の多くの時間を相撲に費やした熱意のある人物が採用されやすいです。

世話人の通称として、現役力士時代の最高位の四股名を名乗ることが認められています。

定員は時代によって増減しましたが、2004年1月以降は13名となっています。

停年は1961年には55歳、1975年には60歳…といった風に徐々に引き上げられ、1990年1月に施行された65歳という決まりが現在も継続されています。

現役の「世話人」

現役で活動している世話人は以下の8名です。

(※【】内は所属部屋)

・福龍岳 茂生(ふくりゅうだけ しげお)【出羽海】
・栃玄王 泰幸(とちげんおう やすゆき)【春日野】
・大日岳 栄隆(おおひだけ えいりゅう)【玉ノ井】
・陸奥北海 勝昭(むつほっかい かつあき)【伊勢ヶ濱】
・荒ノ浪 二朗(あらのなみ じろう)【藤島】
・嵐望 将輔(らんぼう しょうすけ)【常盤山】
・栃の山 博士(とちのやま ひろし)【常盤山】
・錦風 真悟(にしきかぜ しんご)【押尾川】

前述した通り、世話人の定員は13名ですが、現在は8名しかいません。

本来、欠員が発生し次第補充されてきましたが、2017年9月の友鵬の逝去以降、欠員補充が行われておらず、2021年4月現在もなお5名分の枠が空いたままです。

「世話人」の例文・用例

世話人

世話人を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●現役を引退し世話人に就任した。
世話人がいないと興行が回らない。

SNSでの「世話人」の使われ方

「世話人」の類義語

世話人の類義語はありませんでした。

「世話人」の対義語・反意語

世話人の対義語・反意語はありませんでした。

相撲用語

Posted by 杏奈琴湖