「平成レトロ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「平成レトロ」の意味とは

平成レトロとは、平成の歴史や文化を彷彿とさせる趣向のことです。

元号が「令和」となった現在(※)で、一世代前の「平成」を懐かしむ風潮から生まれた言葉です。

※この記事が執筆されたのは22年(令和4年)2月です。

主に平成初期から中期にかけて流行した商品やファッション、音楽、その他の娯楽が平成レトロに該当します。

平成後期が該当しないのは、改元されてから間もない昨今では、いまいち新鮮味に欠けるからです。

平成レトロに親しみを感じる世代は、一般的に「ミレニアル世代」または「Z世代」と考えられています。

ミレニアル世代とは、80年代後半~90年代中頃に生まれ、子供のころに平成の文化を経験した世代のことです。

一方、Z世代とは、90年代後半~2010年代に生まれ、子供のころに平成レトロに該当する文化を経験していない世代です。

両者の平成レトロに対する親しみ方は異なり、ミレニアル世代は「懐かしさ」を楽しむ一方で、Z世代は逆に今の時代にはない「新しさ」を見出したりします。

「平成レトロ」に該当するものとは?

平成レトロを象徴するものと言えば、例えば以下のようなものがあります。

・ガラケー
・カセットテープ
・ルーズソックス
・写ルンです

各種アイテム、文化について説明します。

ガラケー

ガラケーとは、「ガラパゴス携帯」の略称でスマートフォンが流通する以前に主流だった携帯電話のことです。

今ではモバイル端末の利用率におけるガラケーが占める割合は、スマホに比べて非常に小さくなりましたが、現在でも使用している人はいますし、新作が発売されていたりします。

スマホのスタイリッシュなデザインとは打って変わって、ガラケーの量感のある無骨なデザインがかえって平成レトロとして人気を博しています。

カセットテープ

カセットテープとは、CDよりも古い記録メディアのことです。

プラスチック製のケースに収められた磁気テープにデータを記録することができました。

主に音楽を録音し、また再生する目的で使われていました。

ルーズソックス

ルーズソックスとは、90年代に女子高生の間で流行していたファッションのことです。

長い丈のソックスをあえて弛ませて履くことで、足元にボリュームをもたせました。

コギャルブームの象徴的な文化の一つで、近年、再流行していると話題になりました。

写ルンです

「写ルンです」とは使い捨てのフィルムカメラのことです。

1986年代に誕生し、90年代に流行していましたが、デジタルカメラやカメラ付き携帯の普及に伴い、大幅な生産縮小を余儀なくされました。

一個あたり20数枚の撮影上限が設けられており、一枚一枚を大切に撮らなければなりませんでした。

また、現在のカメラと比べると画質・性能ともに雲泥の差ですが、このような非効率性・不完全性が「逆に面白い」と2016年に女性の間で再ブームが到来しました。

「平成レトロ」の例文・用例

平成レトロ

平成レトロを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

平成レトロを彷彿とさせるPVだ。
●内装が平成レトロの商品で彩られている。

SNSでの「平成レトロ」の使われ方

「平成レトロ」の類義語

平成レトロの類義語は、「懐古主義」です。

懐古主義とは、昔を懐かしみ、思い出を美化することです。

「平成レトロ」の対義語・反意語

平成レトロの対義語は、「未来志向」です。

未来志向とは、未来に目標を設定し、過去を振り返らないことです。

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Posted by 杏奈琴湖