「党利党略(とうりとうりゃく)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「党利党略」の意味とは
党利党略(とうりとうりゃく)とは、自分の所属する政党や党派の利益だけを考え、そのために策略をめぐらすこと
を表す四字熟語です。
「党利党略」は、政治の世界でよく使われる言葉です。政治家や政党は、国民全体の利益のために活動するべきですが、実際には自分の党や派閥の利益を優先してしまうことがあります。
例えば、選挙で勝つために、政策の内容よりも国民の感情に訴えるようなスローガンを掲げたり、政権維持のために、不必要な公共事業を推進したりすることが、「党利党略」に該当します。
「党利党略」は、政治不信の原因の一つとして批判されることが多いです。政治家や政党が国民のことを考えず、自分たちの利益だけを追求していると、国民は政治に失望してしまうからです。
「党利党略」の語源
「党利党略」の「党」は、「仲間」「グループ」という意味、「利」は、「利益」「得」という意味、「略」は、「策略」「計略」という意味です。
この四字熟語は、中国の戦国時代の書物『韓非子』に由来します。
「党利党略」の英語表現
党利党略を英語で表すと次のような表現になります。
・partisan politics[出典:ジーニアス英和辞典]
・political maneuverin[出典:リーダーズ英和辞典]
・factionalism[出典:プログレッシブ英和辞典]
「党利党略」の例文・用例
党利党略を使った例文・用例を紹介します。
●今回の法案は、党利党略によって成立したものだ。
●党利党略にまみれた政治の世界に失望している。
SNSでの「党利党略」の使われ方
岸田総理 自身の責任「国民に判断もらう」
総理はこういう時こそ解散して、総選挙で裏金問題と処分の是非を国民に問うべきなのに、それは絶対にやらない。恒例の解散権の恣意的乱用。頭の中は党利党略だけ。この国の未来のために、自民党はもうおしまいにしないといけない。https://t.co/Hzz7hKVa0A
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) April 5, 2024
公明党は「政権への影響力を持つ事で少しでも政治を良くする」という目的を維持する為に、自民の政策に妥協していたのではないのか。
「与党に留まる事」が目的になっては本末転倒。本来の目的を見失って、手段の筈の党利党略に溺れてしまうような公明の中に、大義を見出す事など出来ない。— 乳切木 (@RzOFAwSxIeU07az) April 6, 2024
「党利党略」の類義語
党利党略の類義語は「私利私欲(しりしよく)」です。
私利私欲とは、自分の利益や、自分の欲求を満たすことだけを考えて行動することを意味する四字熟語です。
「党利党略」の対義語・反意語
党利党略の対義語・反意語は「国利民福(こくりみんぷく)」です。国利民福とは、国の利益と人民の幸福を意味する四字熟語です。