「フォルテピアノ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「フォルテピアノ」の意味とは
フォルテピアノとは、強く、すぐに弱くという意味の演奏記号です。
また、楽器においては20世紀以降のピアノを「モダンピアノ」と呼ぶのに対し、18~19世紀頃のピアノのことを「フォルテピアノ」と呼ぶことがあります。
「フォルテピアノ」の語源
フォルテピアノは「フォルテ(forte)」と「ピアノ(piano)」という2つのイタリア語から成り立っている演奏記号です。
「forte」には「強く」という意味があります。「piano」は、一般的な楽器である「ピアノ」をイメージしますが、これは元々イタリア語の副詞で「弱く、静かに」といった意味を持つ言葉です。イタリア語の発音では「ピアーノ」となります。
また楽器のピアノは、弱い音も強い音も出せるという特徴からイタリア語では「ピアノフォルテ(pianoforte)」と呼ばれており、これが楽器のピアノの語源にもなっています。
この「強く」と「弱く」を組み合わせることで、「強く演奏してからすぐに弱く演奏する」という指示を表す「フォルテピアノ」という演奏記号になります。
「フォルテピアノ」の概要と役割
演奏記号にはテンポを表す速度記号や演奏時の心づもりなどを表す発想記号など様々な種類がありますが、そのうちのひとつに音の強弱を表す「強弱記号」というものがあります。フォルテピアノは、この強弱記号の一種です。
ピアノの鍵盤を強く、または弱く弾くなどして物理的に音圧を調整して強弱を表すこともできますし、曲の解釈や記号の種類によっては物理的な強さ弱さよりもそのような表情をつけて演奏するという表現方法がとられることもあります。
フォルテピアノの場合は、最初の音、または1拍だけを強く演奏し、そのあとすぐに弱く演奏することを指示します。そのため、その強くした一音がより強調され、メリハリのある印象的な演奏となります。
「フォルテピアノ」の表記
フォルテピアノは、forteとpiano それぞれの頭文字をとって「fp」という表記で譜面に表記されます。斜体にし、太文字にした形で記号化されています。
また、フレーズではなく一時的な強調を表現する記号なので、強くしたい音の付近についていることが多いです。
「フォルテピアノ」の例文・用例
フォルテピアノを使った例文・用例を紹介します。
●彼のフォルテピアノの演奏技術は圧巻だなぁ。
●フォルテピアノが印象的な曲だね。
SNSでの「フォルテピアノ」の使われ方
ノスタルジア収録バージョンの「空も飛べるはず」 既存曲のピアノアレンジを演奏することの魅力、ノスタルジアというゲームの楽しさ、ピアノ向け編曲の美しさ、林ももこさんのカバーボーカル、全譜面の難易度、リサイタルでフォルテ・ピアノを意識して演奏する楽しさ すべてが私にとって特別でした
— 市村圭/μ’ (@kei_conv) February 4, 2020
いま読んでる譜面が1ページたった11小節の中でピアニッシモ、クレッシェンド、スフォルツァンド×3からのフォルテ、フォルテピアノからのディミニエンドそして怒涛のピアニッシモと指令の嵐なんだけど、おいベートーベン!!もっと自由に余裕持って好きにフィーリングでいこーぜ〜!✌️✌️✌️
— ゆみ? (@yumi_xo) February 23, 2019
「フォルテピアノ」の類義語
フォルテピアノの類義語は、「フォルツァンド(fz)」「スフォルツァンド(sf)」「リンフォルツァンド(rinf)」です。
これらは全て「その音を特に強く」という指示を与える強弱記号です。
フォルテピアノと違い、その後に弱くする意図はありませんが、フォルテピアノのようにメリハリをつけた演奏となります。
「フォルテピアノ」の対義語・反意語
フォルテピアノの対義語・反意語はありませんでした。