「閂」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「閂」の意味とは
閂とは、相撲の取組において、相手が自分の両脇に腕を入れてきた時に、その両腕を外側から巻き込むように捕らえて相手の動きを封じる技のことです。読み方は「かんぬき」です。
「閂」の語源
「閂(かんぬき)」というのは「貫木」とも書くことができ、元々は門や出入口の扉などを閉じるための横木のことを指します。
扉に打ち付けた「閂鎹(かんぬきかすがい)」にこの閂を差し通すことによって、扉が開かないように固定します。
相撲の技も、この閂のように腕を使って相手の両腕が動かないようにするため、このような名称で呼ばれるようになりました。
「閂」の特徴
閂は、相手から「両差し(もろさし)」という状態に持ち込まれた時にその返しとして見られる技です。
両差しとは対戦相手の両脇下に両腕を入れて胴体を密着させることで、これによって相手のまわしを掴むことが目的です。
両差しをされた状態から、相手の両腕、特に関節のあたりを外側から強く抱え込むようにして相手の動きを封じ込めるのが閂の特徴です。
また、閂は「閂を極める」という風に「極める(きめる)」という言葉で表現されるのが一般的です。
「閂」からの決まり手
閂は決まり手ではなくあくまで技の一種なので、ここから別の技や決まり手に持ち込みます。
閂の状態のまま押し出すことを「極め出し」、押し倒すことを「極め倒し」と言い、これらは相撲の決まり手の中でも「特殊技」に分類されます。
「閂」の注意点
閂は相手の腕の関節を強く抑え込むことになるため、危険性の高い技とされています。
そのため、大相撲では使うことを許されているものの、小学校や中学校の相撲では禁じ手となっています。
「閂」の例文・用例
閂を使った例文・用例を紹介します。
●得意技の閂が出ました!
●両差しをくらった時はどうなるかと思いましたが、咄嗟に閂を極めました。
SNSでの「閂」の使われ方
旭富士に諸手差されて、でも咄嗟に閂決めて旭富士ぴょーんと土俵外に跳んだ事とか、
大乃国ぶん投げてまた肩外しちゃって、それを大乃国が気の毒そうに見てた事とか、
安芸ノ島に勝てなくて控えの席で睨みつけてて、見てるこっちの方がチビりそうだった事とか、
色々忘れない。
大好きだった。— あぶく (@abuku2006) July 31, 2016
相撲の「閂」がわかれば、醸造所のメッセージが見えてくる。俺の知ってる力士だと、これ得意だったのは貴の浪かなあ pic.twitter.com/qlNpynzUMr
— ペプ・ザ・ミラーボール (@peepuusii) June 29, 2018
「閂」の類義語
閂の類義語は、「片閂(かたかんぬき)」です。
片腕にのみ閂を極めることをこのように呼びます。
「閂」の対義語・反意語
閂の対義語・反意語はありませんでした。