「規定打席」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「規定打席」の意味とは
規定打席とは、プロ野球で、1シーズンの打撃ランキングに記録されるために必要な打席数のことです。
規定打席に到達していることは、打者として1シーズンを通して起用された証明になるため、俗に「レギュラーの証」とも評されます。
リーグによって規定打席数は異なるが、日本のプロ野球の一軍およびアメリカのメジャーリーグにおいては、所属チームの総試合数の3.1倍を基準としています。
なお、プロ野球のファームリーグにおける規定打席は、3.1倍ではなく2.7倍が基準です。
2008年までは小数点以下を切り捨てていましたが、現在は小数点以下を四捨五入した数が評価対象です。
「規定打席」の例外規定
リーグの「首位打者」「最高長打率打者」「最高出塁率打者」に認定されるには、この規定打席に到達していることが条件ですが、例外規定が存在します。
規定打席に届かなかった選手であっても、不足分を凡打と見なして加算したうえで、打率、長打率、出塁率を計算しなおしてもなお、全ての打者の中で最高の成績だった場合にのみ、「首位打者」・「最高長打率打者」・「最高出塁率打者」に認定されます。
それ以外の場合には、打撃ランキングにも名前は記録されません。
例外規定の達成者が出るのは稀で、日本のプロ野球での例外規定による首位打者はファームリーグ以外には例がありません(※2021年時点)。
一方、最高長打率には3例あり、03年にロベルト・ペタジーニ、11年に阿部慎之助、19年にジュリスベル・グラシアルが達成しています。
なぜ「規定打席」が必要なのか
では、なぜ「規定打席」が必要なのでしょうか。
全ての選手の名前をランキングに乗せてあげればいいじゃないか、と思うかもしれません。
しかし、規定打席を設けないと、試合数と打数が異なる選手を比較する際に不都合が生じてしまいます。
例えば、10打数で5安打だと打率は.500ですが、100打数で30安打の場合は打率.300で、打率でだけ見れば前者の方が優秀です。
しかし、前者は1安打あたり.100の価値があるのに対して、後者は0.01の価値しかありません。
このように、試合数と打数が異なると優劣の比較が難しくなるため、ランキングに記録する打者は一定以上の試合数に出た選手のみ、という決まりになっています。
「規定打席」の例文・用例
規定打席を使った例文・用例を紹介します。
●大谷翔平が規定打席の「502」を満たした。
●残念ながら、今年も規定打席には届きませんでした。
SNSでの「規定打席」の使われ方
Starling Marteって規定打席数に達したら首位打者あり得るか?
盗塁45もしてたっけか? pic.twitter.com/MFKgdxb7uU
— kick-kiyoshi (@kiyoshi_kick) September 16, 2021
淺間くん
規定打席到達おめでとう?
プロ入りから7年間、この日を待ってました、、、こんなに嬉しいんだね? 鎌ヶ谷で暴れてたら陽岱鋼が怪我して北海道飛んでスタメンで出てヒット打って盗塁して、そこから4試合連続安打。衝撃デビューって騒がれたのに怪我がちでスペだなんだ言われて悔しかった pic.twitter.com/VOdhN3Nxso— ハル (@fighters_haruka) September 11, 2021
「規定打席」の類義語
規定打席の類義語は、「規定投球回」や「規定打数」です。
規定投球回とは、プロ野球で投手が最優秀防御率を獲得するために必要な投球回数のことです。
規定打数とは、ゴルフ用語で各ホールのパーに相当する打数を意味します。
「規定打席」の対義語・反意語
「規定打席の対義語・反意語はありませんでした。」