「落屑」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-08-31

「落屑」の意味とは

落屑とは、皮膚の表層が角質片となって剝がれ落ちること、またその剝がれた角質片そのものという意味です。読み方は「らくせつ」です。

「落屑」のポイント

人間の皮膚は、内側から「皮下組織」「真皮」「表皮」の3層に分かれていて、一番外側の「表皮」も場所によって4~5層に分かれています。
表皮のさらに一番外側を「角質層」と呼び、ここはすでに古くなった肌細胞がたどり着く場所です。健康な皮膚でも、この角質層にたどり着いた細胞は垢となって毎日剝がれ落ちていますが、通常は肉眼で確認することはできません。

「落屑」はこの正常な範囲の「角質層の剝離」ではなく、肌荒れや皮膚疾患によって塊となって剝がれることで、目視できるような状態のことを指します。

「落屑」が見られる疾患

角質が剝がれ落ちる前段階の、剝離した角質が厚くなって鱗のように皮膚にとどまっている状態のことを「鱗屑(りんせつ)」と言います。落屑は、鱗屑が完全に皮膚から剝がれ落ちることやその角質片自体を指します。

この鱗屑・落屑の主な原因としては以下のような疾患が挙げられます。

  • 乾皮症
  • 湿疹
  • 乾癬
  • 魚鱗癬

中でも「乾皮症」は「皮脂欠乏症」とも呼ばれ、いわゆる「乾燥肌」のことです。
皮膚疾患でなくても、皮膚の乾燥が著しく進行すると「粉を吹いた」状態の肌というのはよく見られますが、これは乾皮症によって鱗屑や落屑が生じた状態ということになります。

保湿剤を使って皮膚の乾燥を鎮めたり、湿疹や炎症を起こしている際はステロイド剤を使ったりと、原因によって治療法は異なります。

「落屑」の例文・用例

落屑

落屑を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●生まれたての赤ちゃんの皮膚が剝がれ落ちるのは新生児落屑といってよくあることなんです。
●患者さんの落屑がひどくなってきているので、保湿のケアをしっかりしましょう。

SNSでの「落屑」の使われ方

「落屑」の類義語

落屑の類義語は、「フケ」です。
フケも落屑と同じもので、主に頭皮で発生した落屑のことを指します。

「落屑」の対義語・反意語

落屑の対義語・反意語はありませんでした。

医療用語

Posted by 田中詩織